災厄を乗り越える。いまは我慢のしどころ
| マイコルセット。随分使い馴染んできた。 |
以前の職場では単身赴任を3度経験し、最後の単身赴任からは1年前に戻ってきた。赴任中は、食事管理や運動に真面目に取り組んだので、戻ってきたときには身体は若返っていた。体脂肪率10%未満、筋肉量増加、ランニング20kmクリアは、まずまずだと当時は思っていた。
こっちに戻ってからは、生活に慣れるまでバカみたいな運動は控えめにして仕事に専念した。少しだけ責任を持たされる立場に就いたので、やむを得なかった。運動不足と思えたが、それでも単身生活で得た体力や体型の蓄えがあったので、問題はなかった。
そんな生活を続ける中、昨年末に泌尿器の大病が見つかり、今年に入って早々にメスを入れた。術後、2週間の入院と1ヶ月の療養期間を経て、その間、長年勤めた会社を退職した。傷が癒えぬ身体で新しい組織に飛び込んだのは3月のことだった。その後も5月には、孫と遊んでいたら腰に強烈な痛みを発し、腰椎の圧迫骨折と診断を受けた。こんなことって、あるだろうかと、次々に起こる未体験ゾーンに、ただ立ち尽くす気分でいた。
その後、大袈裟とも思えるコルセットは、身動きを一層、不自由にさせた。職場の配慮で2か月間のフルリモート勤務となったが、この結果、身体を動かすことがほぼなくなった。一方、内臓は元気そのもので、少なくなった運動量とは裏腹に普通に飯を食い、普通に酒を飲み続けた。こうした生活は単身生活で削ぎ落とした体脂肪を再び大きく育て上げることにもつながり、あっという間にぽってりお腹となった。それだけでなく、歩くとふらついたり、疲れがすぐに出るなど、体力もがた落ち。しょうがないと言えばそれまでだけど、運動を以前と同様にできないかもしれない、これからのことを考えると、恐怖感はじわじわと増してくる。
さらに怖いことに、先日の健康診断の結果、身長が2cmも縮んでいることが分かった。とうとうこの時がやってきたかと、老いを一層、意識させられる事実を突きつけられた気分だった。
身長は伸びることはないが、健康体だけはなんとかしなければという気持ちでいるが、なんとかなるものだろうか。走りたいけど走れない。登りたいけど登れない。もどかしい日々が続いているが、今は我慢のしどころだと思っている。まずは、体調が回復することを願って。だって、まだまだ自分の人生は長くあるはずだから。
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