10年という年月

画像の記録は忠実に無常を感じさせる。

北海道のとある街に単身赴任していたのは、今から10年以上も前のこと。今になって振り返ると楽しい思い出が多かったように思うが、それでも記憶をたどると当時はとても寂しく、辛い思いで過ごしていたことが思い出される。家族には心配をかけたくないので、そんな雰囲気は微塵も出さないようにしていたが、単身赴任とはそういうものだとも思っていた。

その単身先で最初に訪れたお正月は、自宅に帰ることが許されず、5日間の正月休みを見知らぬ街で1人過ごした。自家用車を持っていなかったので、行動範囲は限られ、寒風吹きすさぶ中、大体を部屋の中で過ごすこととなったのは、今となっては逆にいい思い出となっている。三が日は家事をしなくて済むように、休みに入るとすぐに切り餅を2袋買い込み、鍋2つに盛り盛りと雑煮汁を作り、その後の食事は全て雑煮を食べるために準備を整えた。幸い餅は大好きで、飽きることなく休みが明ける前には雑煮は食べ切った。

連休最終日に撮った画像(左)。仕事柄、髭を生やしたことがなかったので、休みに入る前にこの5日間は髭を剃らずにいようと思い、仕上がった髭面を撮った。正直、自分に髭は似合わないなと思い、それ以降、一度も髭を生やすことはなかった。今年、腰の調子が悪い時など、リモート勤務をさせてもらったので、何日も家の中に閉じこもる生活が増えた。結果、人目を気にすることがなくなり、無精髭が伸びた(右)。久しぶりに見る髭面。やはり似合わない。ただ、ふと10数年前のことを思い出すきっかけとなり、こうして当時の画像を探し出してきた。随分と白いものが増えて、さすがに年をとったと、改めて感じる。

最近、自分の身に起きた病気や怪我のことを思い、人はこうして弱くなりながら年をとっていくものなのだなと、改めて鏡の中の自分に見入る。思い出すと、あのころ「年をとった」と言っていたが、今考えると、まだまだ若い肉体を持っていた。時間を巻き戻すことはできないが、せめて今の身体が不自由のない身体に治ってくれないかと、誰にともなく願ったが、自分でも分かってる。こんなことを考えてもしょうがないことを。やるべきことは目の前にあるものを淡々とこなすことであり、物思いに耽ってはいられないのだ。まだまだ、やるべきことは山ほどある。さあ、今日も頑張ろう。

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